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2007/10/31 青山学院共同出資による「AGDマテリアル株式会社」設立

学校法人青山学院(東京都渋谷区渋谷4-4-25 理事長 松澤 建)は、ハイテクベンチャー企業として10月29日に「AGDマテリアル株式会社」を設立しました。青山学院ほか青山学院大学教員、企業等が共同出資しております。代表取締役には、澤邊厚仁青山学院大学理工学部電気電子工学科教授が就任し、取締役には、青山学院および企業の関係者が就任しています。

【AGDマテリアル株式会社の概要】
ハイテクベンチャーのスタートアップ企業であり、大面積・高品質単結晶ダイヤモンド基板の製品化および用途開発などを通じて、新たなダイヤモンド産業の開拓及び育成に貢献することを設立の目的としています。大面積・高品質単結晶ダイヤモンド基板の製品化が実現すれば、ダイヤモンド半導体作製技術、ダイヤモンド微細加工技術などを用いることにより、様々な光・電子デバイス(高周波デバイス、電力デバイス、発光素子など)の開発および製品化が加速され、高品質化が進めば、各種放射線など環境センサへの応用も可能となります。従来から使用されている様々なダイヤモンドを用いた工業製品に対しても、コストダウンの可能性が開けてくるものと考えております。
この会社の中心となる澤邊教授の研究成果は「プラズマCVD法を用いた独自の手法で、広い面積の下地表面に均質な単結晶ダイヤモンド膜を形成することを可能とする技術」です。
この技術を用いた単結晶ダイヤモンド基板を製品とするためにさらに必要な技術は、以下の3点があげられます。
◇ 厚膜化技術
◇ 大面積研磨仕上げ技術
◇ 生産装置の開発
これらの技術を備えたチーム構成なくしては単結晶ダイヤモンド薄膜を半導体材料として製造供給することが難しいため、青山学院は、トーメイダイヤ株式会社、セキテクノトロン株式会社の協力を得て、結晶ダイヤモンド基板の製品化を目指す技術開発および製造・販売を行なうために、AGDマテリアル株式会社を設立いたしました。
今後、青山学院は学院内にAGDコンソシアム(仮称)の併設も検討しており、成果管理に知財信託を視野にいれるなど、会社設立と同時に、教育研究事業における新しいオープンイノベーションへの試みも行ってまいります。
〔青山学院におけるダイヤモンド薄膜研究の歴史〕
青山学院におけるダイヤモンド薄膜研究は、1984年に青山学院大学理工学部電気電子工学科、犬塚研究室(犬塚直夫元青山学院大学教授〔故人〕)にてスタートいたしました。そのダイヤモンドのエピタキシャル成長に関する研究は、終始世界の学会をリードする成果を継続して発表してきました。1994年、犬塚研究室出身の澤邊厚仁教授が就職先の研究所より本学院にもどり、犬塚研究室を引き継ぎました。澤邊教授は、プラズマCVD法による直径1inchの自立薄膜製造に成功し、閉ざされかけていたダイヤモンド半導体の量産への道が再度開くことになりました。
〔澤邊厚仁教授プロフィール〕
1981年青山学院大学理工学部電気電子工学科卒業、83年同大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻修士課程修了、86年同大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻博士課程修了後、86年~88年同大学理工学部助手を務める。88年~93年㈱東芝総合研究所金属セラミック材料研究所(90年4月より研究主務)に勤務し、93年~95年㈱東芝研究開発センター材料デバイス第2研究所に勤務する。95年より青山学院大学理工学部助教授、99年より同大学教授に就任し現在に至る。2001年より2年間同大学理工学部電気電子工学科主任・専攻科主任を務める。工学博士。
〔所属学会〕
電気学会、応用物理学会(理事)、電子情報通信学会、ニューダイヤモンドフォーラム(理事)
〔受 賞〕
1987年 第2回マイクロエレクトロニクスシンポジウム論文賞
1994年 科学技術庁注目発明賞
1996年 科学技術庁注目発明賞
1999年 地方発明表彰(神奈川県知事賞)
2001年 平成13年度全国発明表彰 恩賜賞
2005年 平成17年度関東地方発明表彰 発明協会神奈川県支部長賞
2007年 平成19年度全国発明表彰 発明賞
〔主な著書〕
『ダイヤモンド薄膜』 産業図書 1987.9  他著書・論文多数。

青山学院大学理工学部ウェブサイト 教員紹介「澤邊厚仁教授」のページへ


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