院長からのメッセージ

青山学院院長就任にあたって


青山学院院長
梅津 順一[Junichi Umetsu]

青山学院院長
梅津 順一

青山学院は幼稚園、初等部、中等部、高等部、女子短大、大学・大学院と、各学校・大学がそれぞれ独立して存在しています。大学長をはじめ、各学校にはそれぞれ責任者がおり、院長はいわば六隻の船団である青山学院を対外的に代表し、対内的には各学校・大学の連携を図ることが求められています。私は、院長の役割は、各学校・大学がそれぞれの課題に直面し、誠実に考え模索する中で方向性を見出していく、そうした真摯な営みを背後からサポートし、また、相互の志向を調整し、船団としての青山学院の航路を確かなものとすることであると考えています。

新院長として、私はこれから次の三つのことを大切にしていきたいと思います。

第一に、ティーム青山学院としての自覚を呼びかけたい。英語の一貫教育などがすでに試みられていますが、青山学院が、幼稚園から大学・大学院まで、お互いに協力し合い、学院内の年次の異なった学校・大学から学びあうことは、総合学園でしか経験することのできない貴重なプロジェクトとなるでしょう。

第二に、青山学院は、将来への夢、ヴィジョンを掲げた学校として、社会に貢献するものでありたいと願っています。よりよい社会を担う人物をどのように育成することができるか。現状に埋没しないで将来への夢を指し示すことは、教育機関、研究機関の重要な責務にほかなりません。

第三は、青山学院140年の歴史を振り返り、よき伝統を再発見し将来につないでいくことです。たとえば、青山学院の源流をさらに遡って、メソジスト運動の提唱者ジョン・ウェスレーの“The world is my parish.”という言葉を思い起こしたい。すべての人々への伝道の意欲を示すこの言葉は、そのまま訳せば「世界は私の教区」ですが、「広い世界が私の働きの場」とも訳すことができます。それを「広い世界が青山学院の働きの場」と展開して、世界が一つとなった現状において、青山学院が地域社会にしっかりと根差しながら、広い世界から学生・生徒を迎え、広い世界に活躍する卒業生を送り出したいのです。

今日の青山学院も、過去にも劣らぬ大きな課題に直面しております。日本は長い経済の停滞を背景に改革が提唱され、急速な情報化、グローバル化の中で、教育の在り方、研究の在り方が根源から問われています。とりわけ、少子化傾向の中でどの教育機関も社会の厳しい評価の目に晒されるようになりました。私どもはこの試練の時に、過去の実績に安住することなく、新しい時代に、新しいミッションを掲げて、先達の志を将来につないでいきたいのです。

青山学院は「地の塩・世の光」をスクールモットーに掲げています。青山学院の存在が、青山学院が生み出す人材が、この世で「地の塩・世の光」の役割を果たすものでありたい。青山学院の今後の歩みの上に、神の導きと祝福がありますよう祈ります。

院長の紹介(経歴・学歴など)

梅津 順一[Junichi Umetsu]
1947年生まれ

学 歴 1970年3月 国際基督教大学教養学部社会科学科 卒業
1973年6月 東京大学大学院経済学研究科修士課程 修了
(この間、国際交流基金留学生として英国エセックス大学留学)
1978年3月 東京大学大学院経済学研究科博士課程 単位取得満期退学
1989年11月 経済学博士の学位取得(東京大学大学院)
主な職歴・役職等 1984年4月 放送大学教養学部 助教授
1988年4月 青山学院女子短期大学教養学科 助教授
1993年4月 青山学院女子短期大学教養学科 教授
1998年4月 聖学院大学政治経済学部政治経済学科 教授
2008年4月 青山学院大学総合文化政策学部 教授(現在に至る)
2014年7月 学校法人青山学院理事就任(現在に至る)
2014年7月 学校法人青山学院評議員就任(現在に至る)
2014年7月 学校法人青山学院 院長就任
2016年6月 一般社団法人キリスト教学校教育同盟 理事長就任