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寄付者インタビュー

大学在学中に起業され、現在はZホールディングス株式会社代表取締役社長Co-CEO他
IT業界で大活躍をされている川邊健太郎様は初等部から大学までの16年間を青山学院で学ばれました。
青山学院での生活を通じて築かれたものや経営者の視点での後輩たちへのメッセージなどをお伺いしました。

自分が受けた良い教育を次世代にも─

-まずはご寄付くださったきっかけ、動機を教えていただけますか。

私は初等部から大学まで青学なのでキリスト教教育を通じ、礼拝や献金というのが習慣として身についていました。母校からの寄付募集の手紙を受け取り、協力したいと思い寄付をしました。以前からの習慣と、直接行動に移すきっかけがあったという両方です。

-川邊様にとってのご寄付とは、また母校を支援することに対して、どのような想いをお持ちでしょうか。

自分が受けてきた良い教育を次世代の多くの人にも受けていただきたいというのが大きな想いのひとつです。歳を重ねる中で、だんだんと後の世代のことを考えたり、特に教育機関への寄付は有効なのではないかという考えが生まれました。ましてやそれが母校ですと自分が受けた教育が目に浮かびますから、寄付によってその質が上がっていくならいいことだなと思っています。

-コロナ禍で経済的に困窮している学生を支援するための「コロナ募金」にもご寄付をいただきましたが、どのような思いでご寄付くださいましたか?

これは学生への直接的な支援ということで、なおさら協力したいと思いました。コロナの影響でアルバイトが出来ない、学校へ通えない学生が出てくる中で、先ほども申しました「次世代にできるだけいい教育を」ということにつながると考えました。

                   左 川邊様在籍時の初等部礼拝堂。初等部の聖書を学ぶ授業では、子どもたちが聖書の御言葉に触れ、
                     聖書の価値観、人間観、世界観をよりよく理解し、人生の指針とするよう目指します。川邊様からも
                     コロナ募金へのご寄付の際に「あなたがされたいと思う事を、他の人にもしてあげなさい。」と聖書の御言葉からメッセージをいただいております。
                   中 初等部遠足 右 高等部1年生

“オモロイことをオモロイ仲間と”

-第一線でご活躍される中で、様々な経営判断を迫られる局面があると存じます。そのような場面で青山学院での16年間の学びの中で得たことで活かされていること、
川邊様の価値観の土台となっていることはありますか?

はい。大きく2つあると思っています。1つは、起業したときも今もですが、会社という組織を率いていく際の私のモットーは“オモロイことをオモロイ仲間と”です。何かを決断する際に「オモロイことをやっていこう!」「仲間と相談してやっていこう」というのは当然意思決定に反映されてきています。まさにその原点は、青学での16年間の生活の中にあります。「オモロイこと」を「オモロイ仲間」とプロジェクトっぽくやる体験をたくさんさせてもらったからこそ、自分の中にそういうモットーを持ち、それが今でも意思決定の際の大きな土台になっていると思っています。
もう1つは、初等部時代から受けているキリスト教教育です。授業や礼拝を通じてキリスト教が自然と身についてきました。人間が生きていく上で重要な哲学や寓話をたくさん学びますから、そういったことが意思決定の際や倫理感が問われるときに作用している気がしています。

-ズバリ川邊様にとっての「オモロイ仲間」とは?

普段から話をしていて「こういうことしたら面白いね」とゲラゲラ笑い合えるような仲間が「オモロイ仲間」じゃないですかね。最初に起業した会社は今のYahoo! JAPANにつながる原点ですが、問題意識が似通った青学の仲間を誘って起業しました。オモロイ発想に刺激を受け合うのも当然必要ですけれど、お互いの価値観に共通性があって「これって面白いことじゃない!?」と言ったときに「面白いよね!」と笑い、そこから何か生み出せるような仲間が大切だと思います。

                   左上 高等部時代の練習風景 左下 大学時代 厚木キャンパスでの予行練習 右 大学時代 青山キャンパスでの本番当日                   
                   様々なインタビューでも起業の原点と語られることの多い青山サンバ隊。高等部3年文化祭時に川邊様を中心に、3学年横断で結成されました。
                   大学時代も行われ、在学中に起業したベンチャー企業「電脳隊」の中核メンバーにもなっています。

日本にも寄付文化はあると思っています

-諸外国に比べて、日本には寄付の文化が根付いていないといわれています。
多くの方に寄付を身近に感じていただき、ご協力いただくにはどのような取り組みが必要だと思われますか。

まず、日本に寄付文化が根付いていないといわれるのは、半分は当たっていて、半分は間違いかなと感じています。我々もYahoo! JAPANで「Yahoo!ネット募金」を2004年から始めていますが、非常に多くの方々から、実に膨大な金額の寄付をいただいているので日本に寄付文化が無いとは全く思っておりません。Yahoo! JAPANで集まる寄付の多くは、災害支援です。災害があったときに誰かを助けようと多くの寄付が集まるのは、世界的に見ても有数なのではないでしょうか。それ以外の用途に関しては確かに少ないような気がしています。なぜ災害で寄付が集まるのかというと日本のどこに住んでいても、誰でも地震や台風の災害に遭う可能性があります。被災した際には寄付金で瓦や屋根を修理するとか…イメージがつきやすいから集まると思うんですよね。しかし、その他の寄付はイメージがつかないところが多いのではないでしょうか。寄付を集める側の責務として、寄付していただいた方へ、こういうことに役立ちましたという情報開示とPRを徹底的にやる必要があると思っています。

-特にインターネット環境を生かしての寄付文化の醸成などアドバイスなどがありましたらお願いします。

インターネットの寄付に関して、非常にいいところは手軽なところです。わざわざ銀行や郵便局に行かなくても手軽に募金できるので、当時私がプロデュースしたYahoo!ネット募金も今でもずっと続いていますし、寄付金額も大きくなっています。
そういった手軽さをぜひ利用して欲しいです。寄付の効果の見せ方、情報開示等もインターネット技術をもっともっと活用できると思います。

                                 -支援を必要とする人と支援したい人をつなげる-
                                 「Yahoo!ネット募金」ではコロナ寄付、生活困窮者支援、難民支援、難病支援など様々な
                                 募金をプロジェクトで募集しています。

未来は「予測するもの」から、「創るもの」に

-Zホールディングスのトップとして、どのような人材を採用したいとお考えでしょうか。今後、青山学院から世界に羽ばたいていく在校生たちが学生時代何をすべきか、
後輩たちへのエールも含めお聞かせいただけますか。


私が社長になってから、常日頃言っているのは、情報技術の進化と情報技術を使う人が圧倒的に増えたことによって、未来というのは「予測するもの」から、「創るもの」に完全に変化したということです。昔は変数が少なかったので、未来を予測できて、企業というのはその予測にのっとって活動を行っていましたが、情報技術が出てきたことによって、個々人が自分たちのしたいことをインターネットという空間で表現したり実行したりできるようになりました。そしてその技術が応用されてくるようになりました。例えば、YouTuberなどインターネット空間だけでなにかをやっていた行為が、ひとつのトレンドになったり、大きなビジネスにつながったりとリアルな空間でも実現可能になってきています。自分が想い描いた夢を実行してみたり、あるいは失敗したとしても、また次の何かを実行するというようにどんどん自分がやりたいことをやれる、あるいはやりたいと思う仲間とつながって、何かがやれるという世界に移行していっています。そうなると個々人がそれぞれで色々なことをして、互いに影響を与え合いますから、未来というのはもはや予測不可能なんです。ですから「未来がどうなるのだろう」ということを考えすぎないで、自分がやりたいことは何か、あるいは価値観の合う「オモロイ仲間」と何がしたいかということに焦点を当て、実行してみることが大切だと思います。実行したことが大正解に繋がっていれば申し分ないですけれども、仮に失敗したとしてもそういうことを自分たちは企ててみた、試みた結果、学びがあったんだという体験をしてきた人を採用したいなと思います。

-最後に、今後の青山学院へ期待することをお聞かせいただけますか?

私の場合は学校に様々なチャレンジをさせてもらいました。主体的に失敗もしてきましたし、それを一緒に面白がってくれる仲間がいっぱいいる環境を作ってくれた青学に非常に感謝しています。私のパワーの源は好奇心ですが、知的好奇心を育てる場こそ学校だと思っています。そういう環境がつくられることに寄付が使われればと思います。青学には面白い人たちがたくさんいますし、環境の良いキャンパスがありますから、学校生活を存分に楽しみ、未来を創れる学生がこれからもたくさん出てきてくれることを期待しております。

                               Zoomでインタビューさせていただきました。どの質問にもスパっとお答えくださる姿が印象的でした。




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(2021/7/1ー)