青山学院英語教育研究センター主催講演会(2016.11.19)
青山学院英語教育研究センター主催講演会(2016.11.19)
日時 | 2016年11月19日(土) 13:30~15:00 |
場所 | 青山キャンパス 大学17号館3階17310教室 |
受付開始 | 12:30 |
講演開始 | 13:30 |
講演終了 | 15:00 |
講師 | 水野 的(青山学院大学文学部英米文学科教授) |
演題 | 「同時通訳から英語教育への示唆:通訳方略と情報構造」 |
参加費 | 無料 |
予約 | 不要 |
お問い合わせ | 青山学院英語教育研究センター(木村松雄) kimmat@rc4.so-net.ne.jp |
日時 | 2016年11月19日(土) 13:30~15:00 |
場所 | 青山キャンパス 大学17号館3階17310教室 |
受付開始 | 12:30 |
講演開始 | 13:30 |
講演終了 | 15:00 |
講師 | 水野 的(青山学院大学文学部英米文学科教授) |
演題 | 「同時通訳から英語教育への示唆:通訳方略と情報構造」 |
参加費 | 無料 |
予約 | 不要 |
お問い合わせ | 青山学院英語教育研究センター(木村松雄) kimmat@rc4.so-net.ne.jp |
同時通訳では作動記憶(working memory)の厳しい認知的制約を回避するために独特な訳出方略が使われる。これは「順送りの訳」とも呼ばれ、目標言語のシンタックスが許す限り起点言語の語順に従ってリニアに翻訳する手法である。この方略は本来は通訳者が認知負荷を軽減するためのものであるが、結果として原文の情報構造を維持し、通訳者だけでなく聞き手の負荷も軽減する可能性がある。これを翻訳に適用すれば意味を正確にとらえた理解しやすい翻訳を生み出し、読み手の認知的負荷を軽減できる。このことは、もし読解において情報構造をとらえるような指導がなされれば、学習者の認知的負荷が軽減され、理解を一段と深めることができることを意味する。講演ではいくつかの文法カテゴリーを取り上げて起点言語(英語)の情報構造を説明し、それを維持する通訳・翻訳がどのように聞き手や読み手の認知的負荷を軽減するかを論じ、あわせて読解への適用可能性を探る。