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青山学院からの寄付を活用して完成した、キーウ国立大学「日本語・日本文学教育研究室」にて「戦没者東洋学者(学習者)記念東洋学国際学術会議」を開催

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2024.05.27

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青山学院からの寄付を活用して完成した、キーウ国立大学「日本語・日本文学教育研究室」にて「戦没者東洋学者(学習者)記念東洋学国際学術会議」を開催

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2024年5月10に、ウクライナにあるタラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学人文教育・学術院の「日本語・日本文学教育研究室」にて「戦没者東洋学者(学習者)記念東洋学国際学術会議」が開催されたことについて、同大学極東および東南アジア言語・文学科の皆様から連絡をいただきました。

2022年10月に、ロシア軍の空爆によって、キーウ国立大学の校舎が甚大な被害を受けました。「日本語・日本文学教育研究室」は、2023年5月10日に、青山学院からの寄付を活用して、被害を受けた教室を改修して開設されたものです。

開設式ののち、対ロシア戦で落命された極東および東南アジア言語・文学科の日本語専攻学生のSvyatoslav Horbenko氏(2014年没)、韓国語教師のDenys Antipov氏(2023年没)を記念して国際学術会議が開催されました。

今年は、日本語専攻男子学生Ihor Voievodin氏(2023年8月没)、同専攻女子学生Anastasiia Marianchuk氏(2024年3月)の戦没も記憶に止めるべく、国際会議は「戦没者東洋学者(学習者)記念東洋学国際学術会議」の名で開催されました。2名の学生は2年次に休学して志願兵となり、ドネツク州の前線で落命されました。

戦没者東洋学者(学習者)記念東洋国際学術会議」では、言語教育(日本語、インドネシア語、韓国語、中国語)、古典日本語、日本文学、日本の大衆文化、韓国現代文学などに関する研究発表が行われました。

「日本語・日本文学教育研究室」は、学術会議だけではなく、日々のオンライン授業でも有効に活用されています。戦時下にあっても、着実に日本をはじめとする東洋言語・文学・文化研究が進められています。

「日本語・日本文学教育研究室」には、「2023年、パートナー大学の龍谷と青山学院から寄付された資金によって設置されました」と示す表示板が設置されています。