【AG150】アメリカ・グランディ郡歴史協会博物館におけるスクーンメーカー常設展示とオープニングイベントを開催
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2024.07.09
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【AG150】アメリカ・グランディ郡歴史協会博物館におけるスクーンメーカー常設展示とオープニングイベントを開催
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このたび青山学院校友会シカゴ支部のご尽力により、青山学院の源流の一つ、1874年に女子小学校を創立したドーラ・E・スクーンメーカーの人生を辿る展示が、アメリカ・イリノイ州にあるグランディ郡歴史協会博物館に常設されました。
これを記念し、6月29日には現地でオープニングイベントが開催され、校友会シカゴ支部の伊藤泰彦支部長ら校友の皆様をはじめ、本学から河見誠大学コミュニティ人間科学部教授が出席し、グランディ郡商工会議所や博物館関係者、周辺首長、シカゴ日米協会の皆様のご出席のもと、セレモニーや見学会が行われました。
式には、スクーンメーカーの生涯を辿った『しなやかに夢を生きる』を著した棚村恵子先生も日本から駆けつけ、開会祈祷とご挨拶をされました。
また、青山学院を代表して、山本与志春院長からのメッセージ動画も流されました。
スクーンメーカーは、1851年ニューヨーク州アルスター郡オリーブで生まれ、5歳の時に家族と共にイリノイ州ウィル郡サウスウィルミントンに移住しました。その後同州のウィル郡、グランディ郡のシャナハン、モリスへと転居し、23歳で日本に渡航するまでは、宣教の準備のためにモリスの高校で教師をしていました。
この新規常設展示とオープニングイベントは、青山学院創立150周年記念事業として行われ、資料センターや青山学院史研究所からも資料提供がなされており、現地の多くの方々のご厚意を得る中、創立者の足跡を辿る本学院創立150周年にふさわしい事業となりました。
オープニングイベント 6/29
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テープカット
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シカゴ支部の皆さんと棚村先生(中央)、河見教授(右隣り)、伊藤支部長(右隣り)
常設展示
展示ステージ「1」:幼年期と青春期に関する資料展示
展示ステージ「4」:日本での活動に関する資料展示
〈メッセージ〉ドーラの蒔いた種
河見 誠 大学コミュニティ人間科学部教授・元女子短期大学学長
博物館のあるモリス市との関わりは、在外研究開始直後の約一年前、ドーラの学校跡地訪問という小さなしかし感動の経験から始まり、思いを超えて広がっていきました。展示は、ドーラの生涯を辿っていく6つのコーナー+青山学院と棚村惠子先生の紹介から成っています。オープニング・セレモニー後は、ドーラの育った場所、家族のお墓を巡るバスツアーが行われました。博物館スタッフはドーラの生涯と足跡を詳しく調べる中で、その歩みに魅せられ、今や熱く語る解説者になっています。棚村先生の挨拶とお祈り、山本院長のビデオメッセージで語られたように、ドーラの蒔いた一粒の「宣教の種」は150年後、青山学院から還流して、イリノイ州の小さな市で人々の心に根づき、大きく花を咲かせようとしています。
〈メッセージ〉受け継がれる青学マインド
伊藤 泰彦 校友会シカゴ支部長(大学理工学部1981年卒)
グランディ郡歴史協会博物館に、地元の方々と青山学院関係者の皆様からのご理解とご協力により、ドーラ・E・スクーンメーカーが、幼小期から青春時代を過ごした地元に、ドーラの生涯を辿る常設展示を設けることが出来ました。この展示を通して、19世紀に生きたドーラの人生を、日米の人々が記憶に留めると共に、そこから21世紀に生きる我々が学び、そして考えることが出来ればと、日米共同で展示作業を行って参りました。また、展示内容とこれらの作業は、青山学院150周年特設サイトにあります、「受け継がれる青学マインド」の第一章「始まり=国際交流」をなぞらえるような結果にもなりました。米国シカゴ地域を訪問なされる際には、是非この展示をご覧になって頂ければと思います。