青山学院ミュージアム開所式 挙行
5月1日(木)10時より、間島記念館2階、青山学院ミュージアム多目的ラウンジにおいて開所式を行いました。
伊藤悟学院宗教部長の司式のもと行われ、讃美歌を賛美し、聖書朗読(ヤコブの手紙第1章14~18節)、聖別祈祷が捧げられました。
堀田宣彌理事長による式辞、山本与志春院長による式辞、小林和幸青山学院ミュージアム館長・文学部史学科教授による開設経過報告が行われ、堀田理事長より丹青社・小林統代表取締役社長と、清水建設・岡俊左執行役員・第一建築営業本部長に感謝状が手渡されました。
その後、丹青社・小林代表取締役社長と清水建設・岡執行役員・第一建築営業本部長より祝辞を賜りました。
頌栄、伊藤学院宗教部長による祝祷をもって式は終了しました。
開所式終了後、小林館長の案内で青山学院ミュージアムの見学会が行われました。
■青山学院ミュージアム開所式
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司式:伊藤悟学院宗教部長
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式辞:堀田宣彌理事長
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式辞:山本与志春院長
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開設経過報告:小林和幸青山学院ミュージアム館長・文学部史学科教授
式辞 堀田宣彌理事長
多くの方のご尽力によりまして、本日開所式を迎えられたこと、大変感謝申し上げます。このミュージアム設立の発端は、本日ご臨席いただいております前大学学長である阪本浩先生からの強い要望からでした。ミュージアムの場所を検討する際、コリント様式の円柱をもち、校友にとって心の故郷ともいうべき場所であることから、ここ間島記念館の中に設置することが決まりました。
そして、丹青社様の素晴らしいデザイン企画と製作、清水建設様の施工により完成しました。
これからこの記念すべき施設において、学生・教員・研究者の方々の学びと研究の場ともなる、大切な役割を担っていくことと思います。
本学の新しいシンボルとなったこのミュージアムを大切にしてほしいと願っています。
式辞:山本与志春院長
青山学院ミュージアムの展示物はかつて資料センターにあった展示をそのまま継続しており、内容はほぼ変わっていません。しかし展示の仕方がすっかり変わりましたため、全く新しいものを見るような思いがいたします。展示の仕方により、大きい違いがあるのだと実感するとともに、今まであった宝が本当の宝物だったのだと気づかされます。
自校史を学ぶ場所として、歴史を知る大切さ、建学の思いを学ぶ場所として、まさにふさわしい施設が出来上がりました。
今回の展示の中で、新しくサーバント・リーダールームが作られました。創設に関わった3人の宣教師、そしてジョン・F・ガウチャー、本多庸一、津田仙、6人の展示です。まさに「地の塩、世の光」の働きをしてくださった6人について資料から学ぶ良い場所ができたと思います。キリスト教教育に基づく教育をこれからも堅持していく。これから新しい時代にあり、困難にあっても、私たちはここで学び、考え、判断していくということが重要なのではないでしょうか。良い場所を与えてくださったことに感謝いたします。この建築に当たりご尽力いただきましたすべての方へ心より御礼申し上げます。
素晴らしく誇れるものが青山学院にまた一つ加わったことを感謝いたします。
開設経過報告 小林和幸青山学院ミュージアム館長・文学部史学科教授
2021年10月から設置準備委員会が置かれることとなり、当時の資料センターおよび大学青山学院史研究所がその基盤となることとなりました。
大学青山学院史研究所の博物館施設の設置を推進されたのは阪本浩前大学学長でございます。力強いご支援に心より感謝申し上げます。
当研究所では、博物館展示を考える基盤となる研究や準備を進めてまいりました。ミュージアム開設には、展示資料の評価と選定、配置、キャプションの検討などが必要です。準備に際し、資料センターを中心に研究所の皆様や関係者の皆様のご尽力と情熱と忍耐と努力は並大抵の表現では言い尽くせないものがございます。彼らこそ真のサーバント・リーダーであったと思います。私はこの方々とこれからも苦楽を共にしていきたいと思っております。
丹青社様には設計段階から非常に有意義な提言をいただき、清水建設様には実際の展示施工において大変なご尽力を賜りました。心より感謝申し上げます。
開所にあたり、青山学院の建学の精神の伝統となることを目指し、青山学院が目標として掲げるサーバント・リーダーの育成に貢献し、学生や校友の交流の結節点として、また国内外の方々に親しまれ、支援者の拡大に寄与するよう運営してまいります。皆様方のご期待に添えますようミュージアム関係者一同努力してまいります。
祝辞 丹青社・小林統代表取締役社長
スクールアイデンティティの形成に関わる重要なプロジェクトに携わり、全員で真剣に取り組ませていただきました。最近の展示の手法はデジタル系の手法が用いられるケースが多いのですが、このミュージアムでは貴重な実物資料の展示を中心に、デジタルの演出も施しました。非常に上手く融合し、調和のとれた空気感を醸し出していると思います。
さて、“サイレントライト”というのが展示のコンセプトであります。青山学院ゆかりの人々の思いを光で紡ぎ、それから来館者を優しく包み込み、静かに導く――その空気感を目指し、今回の展示室を作り上げてまいりました。
常設展示では青山学院の150年の歴史を150の灯火、ろうそくに見立てた光で表現しています。
その光を未来永劫紡いでいかれることを、そして青山学院ミュージアムの更なる発展を祈念いたします。
祝辞 清水建設・岡俊左執行役員・第一建築営業本部長
清水建設5代目の社長・清水釘吉が青山学院の前身である東京英和学校を卒業した縁から間島記念館の建築に携わり、以後数多くの建築に関わってきたご縁がございます。
この度、創立150周年の記念の大変重要なプロジェクトに携わる機会を賜りましたこと、大変名誉なことと深く感謝申し上げます。
青山学院ミュージアムは"サイレントライト"というコンセプトのもと、青山学院様が歩んでこられた歴史を一筋の光で表現し、創立以来の歴史を浮かび上がらせる施設でございます。
このミュージアムに来館された方々が、積み重ねてこられた青山学院の歴史とその奥深さを実感され、また卒業生の方はご自身の学生時代に思いを馳せられるような、皆様から愛せられる施設になることを確信しております。
ご関係の皆様のご理解とご支援のおかげをもちまして、先日無事この施設のお引渡しをすることができましたこと、青山学院様、丹青社様のご指導の賜物と深く感謝しております。
本日は誠におめでとうございました。
