平和教育
平和教育
世界のために祈り、「平和を造る人々」を育成します
青山学院では、世界平和そして共生の実現という大きな課題について、聖書の教え「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイによる福音書第5章9節)に基づき、喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣くことのできる隣人愛を育み、世界のために祈り、「平和を造る人」の育成を目指しています。
幼稚園では、戦前・戦時下に存在した緑岡幼稚園の記録を絵本として作成、読み聞かせを行っているほか、毎月「平和を祈る会」を行っています。初等部では、3年次に山の手空襲について学び、4年次には「いのちの授業」で日野原重明著『十歳のきみへ』から平和について学びます。また5年次の「平戸の海の生活」に先立ち被爆者の方のお話を聞く授業を設けています。中等部では修学旅行として沖縄を訪れます。前年から沖縄学習ノートを作成し事前学習を行い、現地ではガマなどを訪れ、平和の大切さを学びます。高等部では、3年間を通して全教科を横断した学びの軌跡を「平和・共生学習の記録ノートLogBook」にまとめ、2年次終了時には6000文字以上の論文を提出します。全生徒一人ひとりが平和の実現者となるべく、学習活動を行っています。大学では、全学部とスタンダード機構で平和・共生に関わる様々な科目を展開しています。
幼稚園
絵本『ばらのアーチをくぐって〜青山学院緑岡幼稚園のおはなし〜』製作
青山学院創立150周年企画として、戦前と戦時下の7年間だけ存在した緑岡幼稚園のキリスト教保育を、記録と記憶に残すことを目的とし製作しました。
文章は石橋エリ幼稚園主事が担当し、描画を校友で絵本作家のよしだるみ氏が担当。福音館書店の奉仕による編集作業によって完成し、在園児、緑岡幼稚園同窓生、学院関係者等に配布しました。園児への読み聞かせも行っています。
平和を祈る会
毎月、全園児が集い、平和を祈る会を行っています。世界で平和貢献に活躍されているゲストスピーカーの方をお招きしてお話を聞き、世界が平和に包まれるように祈ります。対話と信頼によって平和をつくるちからの土台を育てます。
初等部
山の手空襲(1945年5月25日)の話
3年次に社会科の授業では、山の手空襲の話を聴く機会を持ちます。作文にまとめて、戦争を知らない私たちにできることは何かを考えます。実際に被害を受けた銀杏の木がどれかを知り、現実に戦争があったことを実感します。
いのちの授業
4年次の国語の授業では、聖路加国際病院の故・日野原重明先生の著書『十歳のきみへー九十五歳のわたしから』を読み、友達同士で意見交換を行い、友達からの気づきも得て、平和について考えます。4年生最後の一枚文集『めぐみ』にまとめます。
また、『十歳の決意』として言葉に表し、「平和を造る人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」という聖句の言葉を実感します。
「平戸の海の生活」の事前学習 -長崎の歴史を学ぶ-
5年次の平戸の海の生活の実施に先立ち、長崎について事前学習を行うなかで、平戸のキリシタンや原爆の歴史について調べます。平戸では、海の生活がメインである一方で、資料館や博物館をめぐり、長崎の歴史に実際に触れ、見聞を広めます。
中等部
沖縄修学旅行 -沖縄の歴史を学ぶ-
3年次に修学旅行として、沖縄県営平和祈念公園、ひめゆり平和祈念資料館、壕(ガマ)を訪れ、戦争を経験された方のお話をうかがい、戦争の恐ろしさや悲惨さ、これからの自分の生き方、平和の尊さを学びます。
事前の準備として2年生3学期より「沖縄ノート」をつくり、様々な教科で取り上げられた沖縄の歴史や沖縄戦に関する学習をまとめ、現地での学びを記録します。
そして3年生の体験談は、1・2年生に語り継ぎます。
高等部
平和・共生論文
「過去を見つめる」「現在を知る」「未来を描く」という共通テーマの下、様々な教科を横断した総合的な平和・共生学習の記録ノートである「LogBook」を全生徒が制作し、この「LogBook」をもとに、「平和・共生論文」を執筆します。
平和・共生論文とは、任意の社会課題を一つ決め、問題の分析や解決へのアプローチについて研究する論文で、生徒全員が6000文字以上の論文を仕上げます。自分も含め多様な立場や価値観を持つ人々が、ともに同じ社会で安心して生きていくために様々な課題を解決し、社会のwell-beingを創造することを目指しています。