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院長からのメッセージ

院長からのメッセージ

青山学院院長 梅津 順一


青山学院は幼稚園、初等部、中等部、高等部、女子短大、大学・大学院と、六つの学校によって構成される総合学園です。大学長をはじめ、各学校にはそれぞれ責任者がおりますが、院長は青山学院全体の教学の責任者として、対外的に学院を代表し、対内的には各学校・大学の連携を図ることになります。

教育機関には、社会が求める人材を提供し、社会に貢献する役割と、理想を掲げて社会に働きかけ、よりよい方向に導く役割があります。社会の要請に応えるだけでは、社会におもねることになりますし、社会に理想を訴えるだけでは、独善に陥る危険があります。院長の役割は、学院がこの二つの課題をバランスよく追求できるように、調整することにあります。

青山学院は、明治の初年にアメリカのメソジスト監督教会の三人の宣教師が建てた三つの小さな学校から始まりました。スクーンメーカー宣教師の女子小学校、ソーパー宣教師の耕教学舎、マクレイ宣教師の美會神学校。この三つの学校は、その後の青山学院の教育を表すものでした。青山学院は日本では軽視されていた女子教育に光を当て、海外との交流を志す若者に、「英語の青山」の国際的教育を施し、神を畏れ敬う人間、人に信頼される人間を育てたのです。

青山学院は現在、創立140周年から150周年に向けた歩みを続けています。現代は急速な変化の時期であり、グローバル化に対応した語学力、情報コミュニケーション技術の進歩に対応した、高度な技能、能力が求められています。しかし、その基礎には人間力があります。どのような能力を働かすにも、コミュニケーションが必要ですし、コミュニケーションは相手の立場に立って相手を理解することが基本です。自己中心的思考では、いくら大声で語っても、相手の共感を得ることはできません。

最近では、日本社会の少子化傾向がもたらす恐ろしい将来が語られています。少子化は単なる人口の減少ではなく、ゆがんだ人口構成をもたらし、勤労世代が減り高齢者が増える。少子化の背景には、結婚しない若者、結婚できない若者の現実があります。高度に発展した豊かなはずの社会で、人間の基本的な営みが維持されていかない深刻な現実があります。当たり前として、よろこんで家庭を築き、こどもを育てることができる若者を育てることも、私共の重要な課題です。

創立140周年に発表したAOYAMA VISIONのキーワードは、「サーバント・リーダーの育成」です。自分のために部下を使うリーダーではなく、部下のために奉仕するのがサーバント・リーダーで、そのモデルは、「羊のために命を捨てる羊飼い」、イエス・キリストです。2000年昔の聖書の言葉は、昨日も、今日も、そして明日も豊かな教えを与える。これがキリスト教学校青山学院の立場です。世界の宗教に関する基本的教養も、必ずやグローバル時代に必須のものといえるでしょう。

院長の紹介(経歴・学歴など)

梅津 順一[Junichi Umetsu]
1947年生まれ

学 歴 1970年3月 国際基督教大学教養学部社会科学科 卒業
1973年6月 東京大学大学院経済学研究科修士課程 修了
(この間、国際交流基金留学生として英国エセックス大学留学)
1978年3月 東京大学大学院経済学研究科博士課程 単位取得満期退学
1989年11月 経済学博士の学位取得(東京大学大学院)
主な職歴・役職等 1984年4月 放送大学教養学部 助教授
1988年4月 青山学院女子短期大学教養学科 助教授
1993年4月 青山学院女子短期大学教養学科 教授
1998年4月 聖学院大学政治経済学部政治経済学科 教授
2008年4月 青山学院大学総合文化政策学部 教授(現在に至る)
2014年7月 学校法人青山学院 理事就任(現在に至る)
2014年7月 学校法人青山学院 評議員就任(現在に至る)
2014年7月 学校法人青山学院 院長就任(現在に至る)
2016年6月 一般社団法人キリスト教学校教育同盟 理事長就任