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礼拝堂・チャペル案内

青山キャンパスの「ガウチャー記念礼拝堂」、相模原キャンパスの「ウェスレー・チャペル」をご案内いたします。

ガウチャー記念礼拝堂

2001年9月、旧大学礼拝堂跡地に、莫大な私財を献げて初期の青山学院を支えた宣教師ジョン・ F・ガウチャーを記念するガウチャー・メモリアル・ホールが建てられました。1・2階にガウチャー記念礼拝堂を置くガウチャー・メモリアル・ホールは、その3階から13階が教育・研究施設となっています。これは「信は知の土台なり」という青山学院の教育姿勢を顕著に表現しています。決して知識偏重主義に陥らず、人間の尊厳や精神性を踏まえた深みのある教養と専門教育・研究を志向し、人類の平和に貢献する人間を育成する、そうした教育・研究の業がキリスト教信仰によって力強く支えられています。

献堂: 2001年9月22日
席数: 1階560席、2階132席
設計: 日建設計
施工: 清水建設
オルガン:マティス・オルガン製作株式会社(スイス)

オルガン

このオルガンは、世界的にも評価の高いスイスのマティス・オルガン製作会社によるもので、校友をはじめ教職員や保護者の皆様など多くの方々の御芳志によってガウチャー記念礼拝堂に設置されました。39のレジスターは、ハウプトヴェルク、オーバーヴェルク、スウェル、そしてペダルに配分されており、礼拝での会衆賛美のリードと奏楽や聖歌隊の伴奏はもとより、独唱や他の楽器との共演にも適しています。すべてのトラッカーは純粋にメカニカルであり、軽くて敏速なタッチに仕上げられています。また、レジスター・メカニックには電子的に操作されるコンビネーション・システムが連結しており、演奏中の敏速なレジスターや音色の変化が可能です。礼拝でこのオルガンが奏でる音楽は、キリストの福音を私たちの心に響くように運んでくるとともに、その奏楽によって会衆の賛美を温かく励ますように導きます。
製作:マティス・オルガン製作株式会社(スイス)
音栓総数: 39
パイプ総数: 2,713
鍵盤アクション: メカニカル
ストップアクション:メカニカル・電磁式併用(コンビネーション・システム)
奉献: 2002年5月25日

女子短期大学礼拝堂

短大礼拝堂は1983(昭和58)年4月に建築され、翌年2月にパイプオルガンが設置された木の温もりのある優しい礼拝堂です。礼拝堂とホールには掛井五郎作の天使像が設置されています。2022年度より大学夕礼拝(火曜日18:30~20:00)を行っています。

オルガン
制作: W.ボッシュ社(ドイツ)
音栓総数: 9
総パイプ数: 646本
鍵盤アクション: メカニカル
ストップアクション: メカニカル
奉献: 1984年3月

ウェスレー・チャペル

相模原キャンパスの中央に位置するウェスレー・チャペルでは、毎朝礼拝が守られ、学生・教職員が集い、祈りと賛美のひと時を過ごします。この建物には、礼拝堂のほか、学生が自由に出入りできる明るい学生ラウンジ、学院宗教センター相模原分室、教員研究室、そして聖書研究会や学生の宗教活動などに用いられる集会室が設置されています。また、屋上には美しい音色でキャンパスを彩るカリオンが厚木キャンパスから移設されました。さらに、随所に配置されたステンドグラスを通して射し込む光は、実に神秘的で、聖なる世界を見上げるにふさわしい環境をつくり出しています。
このチャペルは青山学院の源流であるメソジスト教会の創始者ジョン・ウェスレー(1703~1791)、チャールズ・ウェスレー(1707~1788)の兄弟にちなんでウェスレー・チャペルと名づけられました。十字架が掲げられた高くそびえる塔とともに、ウェスレー・チャペルは相模原キャンパスのシンボルとして親しまれています。

献堂: 2003年3月29日
席数: 礼拝堂1階310席、2階82席
設計: 日建設計
施工: 大林組
オルガン:マルクーセン&ソン・オルガン製作会社(デンマーク)

カリオン

カリオンとは、いくつかの鐘を組み合わせてメロディーを奏でることができる「合鐘」あるいは「合鳴鐘」と呼ばれるものです。相模原キャンパスのウェスレー・チャペルには、大きな鐘の回りに24個の鐘が取り付けられたカリオンがあります。このカリオンは、相模原キャンパス開学に伴って厚木キャンパスから移設されたもので、1660年の創業以来一貫して鐘だけを造り続けてきたオランダのプティ・アンド・フリッツェン社製です。相模原キャンパスでは、このカリオンによって美しい讃美歌が1日3回奏でられています。

オルガン

オルガン製作の様式は、時代とともに変化してきましたが、マルクーセン社では、数十年前から古典的な北ヨーロッパタイプのオルガンに範をとって製作が続けられてきました。その特徴は、幅広い音響スペクトル、堅牢なウインドチェストと、単純構造で正確に作動するメカニックです。これらは伝統的な手作りを基本としています。ウェスレー・チャペルのオルガン製作に当っては、発注から4年、製作に丸2年の歳月をかけ、組立て時には、デンマークの組立て技師4名、調律師2名が日本に派遣され、1983年4月19日に完成しました。また、相模原キャンパスへの移設の際にも、技師、調律師がきて、2ヶ月以上にわたって移設と整音作業を行いました。

製作:マルクーセン&ソン・オルガン製作会社(デンマーク)
音栓総数: 40
パイプ総数: 2,817
鍵盤アクション: メカニカルトラッカー式
ストップアクション:メカニカル・電磁式併用
奉献: 1983年4月19日(厚木キャンパス)
移設: 2003年3月29日(相模原キャンパス)

ステンドグラス

滝沢やまと氏のデザインによるウェスレー・チャペルのステンドグラスには、イエス・キリストの生涯が、受胎告知から昇天まで、10場面に分けられ、描かれています。天上の神の恩恵が地上の者たちに広がっていく様子が、雲形模様によって見事に描き出されており、1,500ピースにも及ぶガラスの色合いが美しく変化して、見る者の心を惹きつけます。

図案: 滝沢やまと氏
設計: 日建設計
制作: (株)大竹ステンドグラス