人事部長より
人事部長より
まずは、青山学院について就職先として興味をもっていただきありがとうございます。みなさまは、就職先を選択するにあたり、どのようなことを判断材料としていますか。業種、業務内容、規模、将来性、安定感、初任給、転勤、自分の夢を叶えられるか、等々個々人によって様々だと思いますが、青山学院の職員という職業の特徴をひとつだけ挙げるとすれば「人材育成を通して社会に貢献する仕事である」ということになります。
青山学院の歴史をふりかえりますと、青山学院は米国の宣教師により開設された「女子小学校」(1874年・明治7年)、「耕教学舎」(1878年・明治11年)、「美會神学校」(1879年・明治12年)の三つの源流から発しており、それは米国メソジスト監督教会の祈りと援助からの誕生でした。以来、150年にわたる歴史において、青山学院の存立とキリスト教教育を守り抜き、人類に対する愛と奉仕の精神をもって「地の塩、世の光」たる有為な人材育成に努めてまいりました。
青山学院は、このような歴史と伝統を継承しつつ、新しい時代の教育と新しい知の創造と向上のために、様々な改革に取り組みを進めてきました。
そして、2024年11月16日に創立150周年を迎えました。150周年に向けては、学院の課題をより明確にした「AOYAMA VISION パワーアップ宣言」と経営に関する新たな戦略を示した「新経営宣言」という2つの宣言を掲げ、「すべての人と社会のために未来を拓くサーバント・リーダーを育成する総合学園」となるべく施策を講じてまいりました。
「サーバント・リーダー」とは、従来リーダーとしてありがちなトップダウンや指示・命令の発信者ではなく、リーダー自身が仕える精神をもってチーム全体に気を配ることによってメンバーひとりひとりの主体性や創造力を組織の力として発揮させるという考え方です。これは青山学院にとっては新しい概念ではなく、建学の精神、教育方針、スクールモットーなどによって長年培われてきたものです。この考え方はビジネス界にのみ通用すると考えられやすいのですが、すべての人が人生を通して目指すことができる生き方そのものであるのです。
150周年を迎えた今、キリスト教信仰にもとづく青山学院のミッションをいしずえに、これまでの取り組みをさらに推し進めるため、30年後の青山学院の未来像「AOYAMA MIRAI VISION」と、そこからバックキャスティングした今後やるべきこと「AOYAMA VISION 160」を策定しました。「30年後のありたい姿・あるべき姿」を実現するため、教育・研究の3つの Goal とそれらを支える3つの基盤を 3Goals & 3Bases としてまとめ、その実現を目指し、4つの教育要素(キリスト教教育、国際教育、先端科学教育、想像&創造教育)の共有と実践をもとに、創造を促す教育の実践、地球市民の育成をはじめとし、開かれた学びと新たな価値の創造、開かれた研究拠点の創出をおこなってまいります。
今日、18歳人口の減少、大学進学率が上昇することによるユニバーサル化、高等教育の国際的な質保証、急激なグローバリゼーションの進展と世界レベルでの大学間競争の激化、社会への説明責任等、私立学校を取り巻く環境は大変厳しい状況におかれています。こうしたなか、職員の担う役割は多様化し、学内外で活躍できるフィールドも急速に拡大しています。以前は裏方的業務を中心に担ってきた職員でしたが、現在、質の高い学校運営・経営を実践していくためには、高度な「職員力」が不可欠となっています。具体的に必要とされる資質・能力としては、分析能力、問題解決力、戦略的な企画能力やマネジメント能力、コミュニケーション能力、複数の業務領域での知見(財務、人事、企画、広報、教務・学生支援、研究推進、国際、社会連携等)などが挙げられます。つまり、職員が教育全体のコーディネートを担い、教員と一体となって学生や生徒等の成長を支援していくことのできるアドミニストレーターであることが求められています。
以上を充分にご理解いただき、青山学院という教育機関で働くことに魅力と情熱を持ち、我々とともに青山学院のさらなる飛躍に向けて果敢に挑戦してみたいと考える方を大いに歓迎します。はじめに青山学院職員という職業を「人材育成を通して社会に貢献する仕事である」と申し上げましたが、それは言い換えると、後輩の人材育成を通して自分自身がともに成長し続けることを意味します。
青山学院の求める人材像
・ キリスト教教育を理解し、協力できる人材
・ 本学院の伝統の継承と発展・成長を最優先に考え、主体的な行動ができる人材
・ 視野を広く持ち、変化に対する柔軟な発想力と実行力を持った人材
・ 学生、生徒、児童、園児達の学園生活に対し進んで貢献する意欲のある人材
・ 少々の失敗や挫折にもへこたれず、逆境をはねのけることができる明るく、元気で、心身ともにタフな人材
・ 常に問題意識を持って、業務課題・改善に対して積極的にチャレンジすることができる人材
・ 国際交流への広い関心と熱意のある国際感覚に優れた人材