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院長からのメッセージ

院長からのメッセージ

「平和を尋ね求め、追い求めよ。」詩編34編15節

青山学院院長 山本 与志春



新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちは今まで経験したことのない事態に直面しました。感染拡大を抑えるために医療や行政の最前線で、身を挺してお働きくださる皆様に深い敬意を込めて感謝申し上げます。
今回、感染を防ぐために、外出が制限され、家の中に籠ることが求められました。人との接触を避け距離を置くことや、海外渡航を取り止めることが、社会の安全を図るために必要となったのです。しかし、このような閉塞された状態は、心の平安が失われがちです。未知なるものに対する不安は恐れとなり、恐れが高じて嫌悪となり、嫌悪は差別と敵意を生み、やがて排除と攻撃が生まれてしまう。歴史の中で繰り返された、この負の感情の拡大も止めなければなりません。

グローバル化した現代において、一つの国の出来事が地球上の全ての国に影響を及ぼすことを再確認させられていますが、本当に確認すべきことは、地球という環境の中で、誰一人として取り残すことなく幸せに安全に生きていくためには、資源や食料、製品も医療も互いに分かち合いながら支え合っていかねばならないということです。必要なことは、孤立や分断ではなく、共感と協力、共生です。孤立と分断からは、憎しみと敵意が生まれるだけです。慰めと励まし、喜びと感謝、思いやりの心は、共感と協力、共生から生まれます。マスクや薬品を無償で提供し合うニュースを耳にした時、心の安らぎを覚えました。

青山学院は、「すべての人と社会とに対する責任を進んで果たす人」を育てることを教育方針としています。したがって、このような困難な時に、社会が抱える新たな課題に進んで立ち向かうことが、青山学院の果たすべき責任です。不安や恐れの中にいる園児・児童・生徒・学生・院生のために、一人ひとりを大切に、心を尽くし思いを尽くして教育すること、貧困や差別のない、安全で安心して暮らせる社会を作るために研究を進めることです。オンライン教育の推進や国連が提唱している持続可能な17の開発目標SDGsは、今この時に備えられた課題です。
青山学院で学ぶ者が、自分の力や才能・技術を他の人や社会のために喜んで捧げる「地の塩、世の光」たる、「サーバント・リーダー」として生きること、そして、どのような時も、互いを大切に支え合い、平和を作りだす者でありたいと祈り願います。

青山学院 今年度の聖句「平和を尋ね求め、追い求めよ。」詩編34編15節 

院長の紹介(経歴・学歴など)

山本 与志春[Yoshiharu Yamamoto]
1957年生まれ

学歴 1980年3月 駒澤大学文学部国文学科 卒業
主な職歴・役職等 1980年4月 埼玉県川口市立領家中学校 教諭
1990年4月 青山学院中等部 教諭
2006年4月 青山学院中等部 部長
2013年9月 キリスト教放送局日本FEBC理事
2014年4月 学校法人青山学院 常務理事
2018年7月 学校法人青山学院 院長就任