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院長からのメッセージ

院長からのメッセージ

新年度のご挨拶

青山学院院長 山本 与志春

「神は、造ったすべてのものを御覧になった。それは極めて良かった。」
創世記1章31節

天地創造の最後に神が語られたこの言葉には、人間を含む被造物すべての命の尊厳、そして世界が本来あるべき極めて良い姿への希求が込められています。この御言葉に導かれ、青山学院は本年も、新たな一歩を踏み出します。

昨年度、青山学院は創立150周年という大きな節目を迎えました。創立の原点にあるのは、「青山学院の教育は、永久にキリスト教の信仰にもとづいておこなわれなければならない」との建学の精神です。この建学精神をもとに青山学院の教育・研究をさらに未来へと展開するため、私たちは「AOYAMA VISION 160」「すべての人と社会のために未来を拓くサーバント・リーダーを育成する総合学園」を掲げました。「サーバント・リーダー」とは、単に奉仕的であるだけでなく、神の愛に根ざし、真実に生き、対話と共創を通して、社会に希望の道を拓く人です。すなわち青山学院のスクール・モットーである「地の塩、世の光」として生きる人です。変化と不確実性の時代にこそ、隣人の痛みに寄り添い、多様性を尊重し、進んで責任を果たす人間の姿が求められています。

このVISIONを実現するため、「キリスト教教育」を根幹に据えつつ、「国際教育」「先端科学教育」「想像&創造教育」の4つの教育要素を柱に、国際性を養い、AIをはじめとした先端科学の技術を活用し、新たな課題に協働して共創する人を育成いたします。

こうしたビジョンを支える基盤として、昨年開館したマクレイ記念館は、図書館と情報メディアセンターの機能を併せ持つ新しい知の拠点として、多くの学生・教職員が集う場となり、その利用者数はかつての3倍にのぼっています。また、幼稚園は新園舎に続き、今年4月に新しい園庭が完成し、子どもたちが安心して遊び、自然の中で豊かに学ぶ空間が整いました。さらに今年5月には、間島記念館が「青山学院ミュージアム」として生まれ変わり、青山学院の歩みと精神を次世代へと伝える新たな拠点となります。

一方、世界に目を向ければ、戦争、格差、分断、環境破壊など、私たちが向き合うべき課題は山積しています。こうした世界のただ中にあって、青山学院で学ぶ者が「地の塩、世の光」サーバント・リーダーとして生き、平和をつくり出す担い手となることを、私たちは心から願っています。

すべての人が命の尊厳を守られ、誰ひとり取り残されることのない、安心して共に生きる平和な世界の実現に向けて、青山学院はこれからもキリスト教に基づく教育を礎に歩み続けてまいります。

皆さまの変わらぬ愛と祈り、そしてあたたかいご支援を、今後ともよろしくお願い申し上げます。


2025.4.1

院長の紹介(経歴・学歴など)

山本 与志春[Yoshiharu Yamamoto]
1957年生まれ

学歴
1980年3月 駒澤大学文学部国文学科 卒業
学歴
1980年3月 駒澤大学文学部国文学科 卒業
主な職歴・役職等
1980年4月 埼玉県川口市立領家中学校 教諭
1990年4月 青山学院中等部 教諭
2006年4月 青山学院中等部 部長
2013年9月 キリスト教放送局日本FEBC理事
2014年4月 学校法人青山学院 常務理事
2018年7月 学校法人青山学院 院長就任
主な職歴・役職等
1980年4月 埼玉県川口市立領家中学校 教諭
1990年4月 青山学院中等部 教諭
2006年4月 青山学院中等部 部長
2013年9月 キリスト教放送局日本FEBC理事
2014年4月 学校法人青山学院 常務理事
2018年7月 学校法人青山学院 院長就任