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【AG150】読書で、響け、青学マインド。
「青学生が書いた本」巡回展示

読書で、響け、青学マインド。

2024年度は青山学院の創立150周年というだけでなく、創設者の一人ロバート・S・マクレイ(1824年 - 1907年)の生誕200年の年であり、その名を冠した新しい図書館「マクレイ記念館(大学18号館)」が開館したことも歴史的な巡り合わせではないでしょうか。これらに因んで、青山学院の在校生と卒業生が「本」を通じて一つに繋がる企画を実施しましたので、ご紹介します。

企画概要

青山学院は、著書を出版して活躍されている卒業生を多く輩出しています。その活躍を在校生・教職員・関係者に知ってもらう機会として、「読書で、響け、青学マインド。『青学生が書いた本』巡回展示」と題した図書の巡回展示を、幼稚園から大学までの各会場にて約2週間ずつ実施しました。

会場には著作家として活躍する校友や、在校生でありながらすでに数々の文学賞を受賞している生徒を含む、計35名をパネルで紹介するとともに、その著書45作品も展示し、多くの在校生に自由に手に取って楽しんでいただきました。中には、本企画のことを知った作家の方が自ら寄贈された本もありました。

また、関連イベントとして、その著作者をお招きした交流イベントも開催し、大いに盛り上がりました。

これまでも設置学校ごとには類似の取り組みがありましたので、創立150周年ならではの初めての試みとして、学校をまたいで広く卒業生を紹介するということ、来場者には実際に図書を手に取って楽しんでもらうということ、さらにはそうした場を提供することで様々な人と人との繋がりが生まれることを期待し、この企画を構想しました。この実現に向けて、初等部、中等部、高等部の司書教諭を中心にしたワーキンググループを組織し、紹介する著作者を検討しました。

青山学院の校友は約39万人、その中には著書を発表されて活躍する方々が大勢います。様々な年齢、バックグラウンドを持った方に楽しんでもらえるよう、小説だけでなく、詩集・歌集や漫画、画集や絵本、ドキュメンタリーなど、幅広いジャンルから著書を選ぶことを心掛けました。

ワーキンググループ会議室前のホワイトボード ワーキンググループの様子
ワーキンググループ会議室前のホワイトボード ワーキンググループの様子

展示の開始に先立ち、学内のメインストリートにはポスターを貼りだし、周知をしました。
結果として、アイビーホールやマクレイ記念館での展示期間には、在校生だけでなく、その保護者、校友の方々、ホールを利用する一般の方々にもご覧いただくことができました。設置した感想箱には、「意外な方が卒業生だと知った」や「読んでみたい本が増えた」など、多くの感想が寄せられました。



青山キャンパス・メインストリートのタテ型看板
青山キャンパス・メインストリート

展示の様子

初等部:2024年5月18日~30日 / 6月29日~7月11日

初等部では、メインとなるエントランスでの展示のほか、学習センターにも展示しました。さらに、一方的な展示で終わることなく、途中で児童からのおすすめコメントが付されるなど、双方向的な取り組みになりました。



エントランスでの展示の様子
エントランスでの展示の様子

学習センターでの展示の様子
学習センターでの展示の様子
中等部:2024年6月4日~27日

中等部では、エントランスを入った正面にあり、登下校時に1~3年生の全員が行きかう大階段下に展示を行い、人目につくように工夫しました。ここでも図書委員による紹介コメントや、展示を見た生徒からの感想が追加され、別のイベントで訪れた卒業生の杏氏にも自身の作品への感想をご覧いただくなど、多面的なコミュニケーションが図られました。

大階段下での展示の様子
中等部図書委員による紹介コメントと、展示を見た生徒からの感想コメント
大階段下での展示の様子
中等部図書委員による紹介コメントと、展示を見た生徒からの感想コメント
高等部:2024年9月27日~10月7日

高等部では、1階図書館前の通路にて展示を行い、頻繁に図書館を利用する生徒以外にも目につくようしました。期間中には学校説明会も開催され、入学を希望する生徒や、その保護者の方々にも卒業生の活躍を知っていただく機会となりました。また、『父の航海 -癌を闘い抜いた父との最後の3年間』(2024年11月15日出版)の著作者である高等部3年の座間 耀永さんもパネルで紹介しました。

図書館前での展示の様子
図書館前での展示の様子
大学(青山キャンパス):2024年5月26日 / 9月16日~26日

大学青山キャンパスで5月と9月の2回にわたり、大学新図書館棟(マクレイ記念館)の1階と2階で展示を行いました。

5月26日には「活字文化公開講座」と連携し、ゲストとしてお招きした加藤シゲアキ氏にも自身の作品が展示されている様子をご覧いただきました。

マクレイ記念館1階での展示の様子
マクレイ記念館1階での展示の様子

9月16日には「第31回青山学院大学同窓祭」と連携し、多くの校友の皆様にも展示をご覧いただきました。

マクレイ記念館2階ラーニングコモンズスペースでの展示の様子
マクレイ記念館2階ラーニングコモンズスペースでの展示の様子
大学(相模原キャンパス):2024年10月11日~28日

大学相模原キャンパスでは、万代記念図書館1階にて展示を行いました。10月12日・13日の相模原祭では、一般の方にも図書館を開放し、展示をご覧いただきました。

万代記念図書館1階での展示の様子
万代記念図書館1階での展示の様子
幼稚園:2024年12月2日~13日

幼稚園では、完成したばかりの新園舎にて展示を行いました。礼拝室や多目的ホールへと続く渡り廊下に置いて、多くの園児と保護者にご覧いただきました。

2階渡り廊下での展示の様子
2階渡り廊下での展示の様子
アイビーホール青学会館:2024年7月12日~9月2日

設置学校のほか、アイビーホール青学会館でも展示を行い、ホールを利用する一般の方々にも展示をご覧いただきました。

アイビーホール青学会館1階での展示の様子
アイビーホール青学会館1階での展示の様子

展示をご覧になった方からのコメント(抜粋)

各会場には専用の感想箱を設置したところ、全期間で90件近いコメントが寄せられました。いただいたコメントはすべて会場内のコメントボードに貼りだし、展示作品ととともに来場者の皆様にご覧いただきました。一部抜粋してご紹介いたします。

どの本も結構刷られていて、それだけ多くの人に読まれているのだなと思い、驚きました。ジャンルも小説だけでなく、解説本、自分の生き方を伝える本などがあり、どんな本を書いても良い、自分にしか書けない本を書こうと思えました。(在校生)

久しぶりに文庫を手に取り、「バッテリーⅡ」のあとがきを読んで、あさのさんの書く決意に再び胸をうたれました。(教職員)

青学がこんなにも多くの作家さんたちを輩出していることに驚きました。もしかしたら私の同級生からも有名な作家さんが生まれるのかなと思うと楽しみです。(在校生)

歴女な杏さんの知性あふれる話はとても興味深く、どの本も読んでみたくなります!(在校生)

様々なジャンル、様々な切り口の本が並んでおり、是非一度は読んでみたいものばかりです。意外な方が卒業生だとわかり、勉強になりました。(一般)

生き物のあたたかみが伝わる、かわいらしい本でした。(在校生)

図書館の本はやさしい表紙の本でも役に立ったり、SDGsの本などはとくにきょうみがあり、できれば、しょう来SDGsにかんする仕事をしてみたいです!(在校生)

当時陸上をテーマにした小説を読んだことがなく、友達に勧められて夢中になってページをめくったことを想い出しました。これを機に改めて読み返したい。願わくば娘と感想を語り合いたい一冊です。(在校生の母)

有名な著者様がたくさんいて、青学生であることに誇らしく思うと同時に、新たな本との出会いに嬉しくなりました。気になる本もあったので借りてみたいなと思いました!(在校生)

将来「このような本が書けるかもしれない…」と考えると自信が付きました。(在校生)

この本を読んで、友達をもっと大切にしようと思いました。(在校生)

かわいくて、優しいタッチの絵に心が温まりました。(在校生)

高等部時代の先輩の名前を見つけ、懐かしい気持ちになりました。(教職員)

好きな作家さんが同じ大学出身でびっくりしました。(校友)

たくさんの同窓生の活躍に嬉しくなる企画でした。(校友)

同じ青学の卒業生の方が素敵な本を沢山かかれていることを知り、とっても親近感をもちました。ぜひ読んでみたいです!(在校生)

青学卒業生がこんなに沢山の有名な本をだしていることに驚きました。また、その人達の作品が一気に見れるこの展示はとても興味深かったです。(在校生)

文章一つ一つに重みや味があってすごいと思いました。文一つ一つに信ぴょう性がありました!どうしたらこんな文が書けるのだろうと疑問に思いました。(在校生)

どの本も結構刷られていて、それだけ多くの人に読まれているのだなと思い、驚きました。ジャンルも小説だけでなく、解説本、自分の生き方を伝える本などがあり、どんな本を書いても良い、自分にしか書けない本を書こうと思えました。(在校生)

久しぶりに文庫を手に取り、「バッテリーⅡ」のあとがきを読んで、あさのさんの書く決意に再び胸をうたれました。(教職員)

青学がこんなにも多くの作家さんたちを輩出していることに驚きました。もしかしたら私の同級生からも有名な作家さんが生まれるのかなと思うと楽しみです。(在校生)

歴女な杏さんの知性あふれる話はとても興味深く、どの本も読んでみたくなります!(在校生)

様々なジャンル、様々な切り口の本が並んでおり、是非一度は読んでみたいものばかりです。意外な方が卒業生だとわかり、勉強になりました。(一般)

生き物のあたたかみが伝わる、かわいらしい本でした。(在校生)

図書館の本はやさしい表紙の本でも役に立ったり、SDGsの本などはとくにきょうみがあり、できれば、しょう来SDGsにかんする仕事をしてみたいです!(在校生)

当時陸上をテーマにした小説を読んだことがなく、友達に勧められて夢中になってページをめくったことを想い出しました。これを機に改めて読み返したい。願わくば娘と感想を語り合いたい一冊です。(在校生の母)

有名な著者様がたくさんいて、青学生であることに誇らしく思うと同時に、新たな本との出会いに嬉しくなりました。気になる本もあったので借りてみたいなと思いました!(在校生)

将来「このような本が書けるかもしれない…」と考えると自信が付きました。(在校生)

この本を読んで、友達をもっと大切にしようと思いました。(在校生)

かわいくて、優しいタッチの絵に心が温まりました。(在校生)

高等部時代の先輩の名前を見つけ、懐かしい気持ちになりました。(教職員)

好きな作家さんが同じ大学出身でびっくりしました。(校友)

たくさんの同窓生の活躍に嬉しくなる企画でした。(校友)

同じ青学の卒業生の方が素敵な本を沢山かかれていることを知り、とっても親近感をもちました。ぜひ読んでみたいです!(在校生)

青学卒業生がこんなに沢山の有名な本をだしていることに驚きました。また、その人達の作品が一気に見れるこの展示はとても興味深かったです。(在校生)

文章一つ一つに重みや味があってすごいと思いました。文一つ一つに信ぴょう性がありました!どうしたらこんな文が書けるのだろうと疑問に思いました。(在校生)

関連イベント

また、企画の一環として、展示で紹介している『海のアトリエ』の作者である堀川理万子氏を初等部にお招きし、「おはなし会」を開催しました。堀川氏自らによる作品の読み聞かせののち、参加者からの質問時間が設けられました。児童からは「作家になろうと思ったきっかけ」などの質問が投げられ、著作者の体験談を直接聞くなど貴重な交流の機会となりました。イベント終了後には、堀川氏にも巡回展示の様子をご覧いただき、ご自身の作品とともに記念撮影をさせていただきました。

「おはなし会」の様子 終了後の記念撮影
「おはなし会」の様子 終了後の記念撮影

ワーキンググループのメンバーからひとこと

最後に、この企画に携わったワーキンググループのメンバーの「150文字(周年)メッセージ」を掲載させていただきます。

高等部 藤本 晃裕 教諭

高等部では9月27日(金)から10月7日(月)まで、エントランスホールにて展示を行いました。生徒や教職員だけでなく、学校説明会に来校した中学生や保護者の方々にもご覧いただきました。展示には在校生である座間さんの作品紹介もあり、生徒同士の交流や、教員が教え子との思い出を語る場面も見られ、本を通じて人と人とのつながりを感じられる企画となりました。

中等部 森田 久美子 前教諭

中等部での展示は、学校生活が軌道に乗った6月に大階段下で行いました。WGの発案で[一言コメント]用紙とペン類、ポストを用意。毎日のように寄せられるコメントに目を通し、展示コーナーに設えたボードに貼る作業を図書委員と楽しみました。学校説明会の初回では来校者が、授業参観日には保護者が展示に見入る様子が見受けられました。

初等部 田中 和美 教諭

150周年という節目の年に、本に関する企画に携わらせていただけたことに感謝しております。初等部では、ロビーにて実施した本展示の他に、学習センター(図書室)にて、実際に「青学生が書いた本」を借りて読めるように、プロジェクト児童が書いたポップを添えて、特別コーナーを作りました。多くの子どもたちが関心を持ち、本を手に取ってくれました。

展示に使用した図書は、各設置学校の図書館に置いてありますので、今後も在校生の皆さんには手に取っていただけます。今回の企画では、ワーキンググループのメンバーもあらためて卒業生の活躍を知るきっかけとなり、活動を通じて、普段あまりかかわりのない教職員同士の絆も深まりました。

本を通じて、総合学園である青山学院の幼稚園児から大学生までの在校生同士の繋がりや、在校生と校友との新しい繋がりが生まれたことが最大の収穫でした。