研究推進部では、教員の研究費管理や使用に関するルールの整備、外部資金獲得支援やコンプライアンス研修の実施など、多岐に渡る業務があります。その中でも私が主に担当しているのが、文部科学省が資金提供元となる「科学研究費」。億レベルの巨額な獲得資金を、研究者ごとの多様な用途に合わせ、運用する仕事です。研究者の方々は、研究分野のプロですが、資金の使用ルール等を熟知している研究者はそう多くはありません。科学研究費の使用ルールはここ数年でかなり柔軟化されてきましたが、自由度が増すにつれ、不正使用等のリスクも高まっています。複雑なルールやリスクを深く理解した上で、どのようにしたら研究者の希望を実現できるかを常に考え、研究者が安心して研究に専念できる環境を創っていきたいと考えています。
先輩インタビュー
荒川 紘人 さん
大学研究推進部研究推進課
現在担当している業務について
-科学研究費の管理・運用を通じて研究者をサポートする仕事-
どんな人が向いていると思うか
-高度なバランス感覚を持った人材-
皆さんは、大学の一番の役目は何だと思いますか?「教育」と答える方もいるでしょうし、「研究」と答える方もいるかと思います。「地域貢献」と答える方もいることでしょう。おそらく、そのどれもが正解です。大学職員として大切なことは「大学の答えは一つじゃないこと」を理解することだと思います。そのため、1つの知識にこだわるのではなく、常に幅広くアンテナを張ることが重要です。文部科学省や大学関連機関の動向はもちろん、他大学の動向や社会全体のニーズ・ブームなど、そのどれもを広く知る必要があります。青山学院は幼稚園から大学院まで、幅広い学びの場を提供する学校法人ですので、部署異動のことを考えても、バランスよく知識を持った職員が求められる人物像なのではと考えました。そういった意味で、「高度なバランス感覚を持った人材」が向いていると考えます。この話を受けて不安に思う方もいらっしゃるかと思います。初めから高度なバランス感覚を持って仕事を進めることはそう簡単ではありませんし、胸を張ってそのような人材だと言い切れる自信は私もまだありません。少しずつアンテナを大きくしていって、少しずつ力を身に着けていければ、それで大丈夫です。青山学院で一緒に働ける日を楽しみにしています。
自分の部署以外の仕事
-学校法人東北学院への外部出向研修-
2019年10月より2ヶ月間、宮城県仙台市に本部を構える学校法人東北学院へ外部出向しました。学校法人東北学院の有する東北学院大学と青山学院大学とは、体育会所属団体を中心とした大学対抗戦を毎年行っており、2019年には第70回総合定期戦を開催しています。それだけ長きにわたりお付き合いのある学校法人です。同じキリスト教系のミッションスクールとして、支え合い、高め合ってきた経緯もあり、数年前より職員の人事交流・人材育成の一環として出向研修を行っています。私が出向を希望した動機は、「違う学校法人の事務を見てみたい」というシンプルなものでした。出向では3つの部署を経験させていただき、これまでの経験が活きる部署もあれば、新しいチャレンジとなる部署もあり、とても有意義な研修となりました。業務内容や仕事の取り組み方など、新たな学びや刺激は数えきれないほどありましたが、東北学院の職員さんと親交を深めることができたことが何よりの財産だと感じています。青山学院ではこのような外部への学びの機会が他にも提供されています。皆さんの就職先選びの一助となれば幸いです。
青山キャンパスの周辺情報について
青山キャンパスは渋谷駅と表参道駅の間に位置しています。渋谷は若者の流行発信地、表参道は高級ブランド店が幹を連ねる大人なエリア。青山キャンパスはとても恵まれた立地に位置していることがわかるかと思います。特に渋谷は再開発プロジェクトで着々と新しい建物が建築されており、これまで以上に世界へアピールし続ける都市へと進化を続けています。私は入職以来青山キャンパスで業務をしていますが、キャンパス近くに興味深いモノがたくさんあるので、お昼休憩や業務後にはふらっと出掛けることで、オフの時間を有意義に過ごしています。これはこの立地ならではの強みだと思います。