TOP

先輩インタビュー

M. C さん

大学研究推進部研究推進課

知の創造を支える
研究推進部という仕事

 青山学院は、幼稚園から大学・大学院までを擁する総合学園です。その中で「研究」という役割を担っているのは、大学だけ。大学には「教育・研究・社会貢献」という三つの使命があり、とりわけ研究は、社会に新しい価値やイノベーションを生み出す源泉です。研究推進部は、その“大学の根幹”である研究を支え、さらに前へ進めていく部署です。

 研究推進部の業務は大きく三つに分けられます。第一に、研究推進業務。研究者が国や企業、各種機関から研究費を獲得できるよう申請支援や説明会等を行います。また、本学の研究力をさらに高めるための学内制度を企画・運営します。第二に、研究資金管理業務。獲得した研究費が適切かつ円滑に活用されるよう、各資金の複雑なルールを踏まえながら経理面から支えます。第三に、研究不正防止・リスクマネジメント業務。研究倫理教育や審査体制の整備を通じて、研究者と大学を守ります。

 挑戦を後押しし、土台を整え、リスクから守る。研究推進部は、大学の可能性を広げるエンジンとして、知の創造を力強く支えています。

4年目で担うプロジェクト推進
― AGU Future Eagle Project

 研究推進部で様々な業務に携わらせていただいていますが、その中でも「AGU Future Eagle Project」について、紹介します。このプロジェクトは、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)が実施する次世代研究者挑戦的研究プログラムの採択を受け、本学で実施している博士後期課程学生向けの研究・キャリア開発支援事業です。

 現在の日本では、博士後期課程進学後のキャリアパスや経済的な不安等の理由から、優秀な学生が進学を断念するというような課題があります。AGU Future Eagle Projectは、そうした状況を変えるために、「大学として何ができるか」を考え、形にしていくプロジェクトです。

 具体的には、学生の研究支援のための制度設計や、企業・他大学と連携したイベントの企画・運営、学生同士の分野横断的な交流機会の創出などを行っています。支援内容は既存の枠組みに沿うのではなく、本学の強みや学生の声を踏まえながら一から設計します。そのため、企画力だけでなく、関係部署や外部機関との調整力、スピード感ある判断も求められます。

 他大学との合同イベントでは、分野も学年も異なる博士学生同士が議論し、新しい研究の視点や将来像を語り合う姿が生まれます。イベント後に「視野が広がった」「進学してよかったと思えた」と言ってもらえたとき、自分たちの取り組みが学生の未来に確かにつながっていると実感します。

 制度をつくるだけでなく、人の挑戦や可能性を広げる。その現場に立ち会えることが、この仕事の大きな魅力だと感じています。

大学を多角的に見る
― 入学アドバイザー制度

 研究推進部では、日々研究者と向き合いながら、大学を「研究」という視点で見ていますが、本学には、希望者が参加できる「入学アドバイザー制度」があり、そこでは普段とは少し違った角度から大学に関わることができます。

 入学アドバイザー制度は、本学を志望する高校生や保護者を対象に個別相談を行い、一人ひとりの状況に寄り添いながら不安を解消し、進路の選択肢と本学の魅力を伝える役割です。「こんな制度がありますよ」「実はこんな学び方もあります」と、これまで視野に入っていなかった可能性を一緒に広げていきます。また、高校を訪問してガイダンスを行い、本学の魅力を直接伝える機会もあります。

 研究支援の仕事では、大学を“知を生み出す場所”として見ていますが、入学アドバイザーとして活動すると、“未来をつくる人を育てる場所”としての姿も見えてきます。

 さらに、普段は研究者としての顔を見ることが多い教員の、教育者としての情熱に触れられることも新鮮です。若手のうちから大学を多角的に見る経験ができることは、大きな学びであり、自身の視野を広げてくれる貴重なチャンスだと感じています。